(2)患者・家族・専門職の認識のズレに関する研究

2017/01/21

(2)患者・家族・専門職の認識のズレに関する研究

 患者が求めている支援と家族や専門職が必要と考えている支援の<認識のズレ>を、体系的に捉える研究を行っています。<認識のズレ>が生じたままでは、患者・家族・専門職の信頼関係を構築することは困難となります。<認識のズレ>がなぜ生じるのか、<認識のズレ>からさらにどのような問題が生じ、どのように埋めていくことが可能なのかを検討してきました。
 患者・家族・専門職の間の<認識のズレ>は、<立場の違い><知識の違い><支援する時期と支援を受け入れる時期の違い>に分類できました。また、患者や家族は<現在の視点>で、専門職は<将来の視点>で考えるため、<病いや障害の捉え方の違い><問題把握の違い><情報の捉え方の違い>が生じていました。専門職として支援する場合、このような<認識のズレ>に配慮することで、「患者が真に求める支援」に繋ると考えています。

研究業績
2005-38 2006-40 2007-43 2008-46.48 2009-54 2014-89