(1)フレイル・オーラルフレイルに関する研究

2021/01/03

(1)フレイル・オーラルフレイルに関する研究

近年、「平均寿命」と「健康寿命」の差が大きいことが取り上げられています。個人の生活の質の低下を防ぐという観点からも、「健康寿命」を延ばす取り組みが行われています。健康長寿のための3つの柱は、「栄養(食・口腔機能)」「身体活動(運動など)」「社会参加(就労、余暇活動、ボランティアなど)」といわれています。また、フレイル・オーラルフレイルの予防のが地域の施策として行われています。

2019年度から専門職による身体機能評価、口腔機能評価とアンケートによる調査(ソーシャルキャピタル、主観的幸福感等)を行い、フレイル・オーラルフレイルの様々な要因について調査しています。医師・歯科医師・歯科衛生士・理学療法士の資格をもつ共同研究者が、それぞれの専門分野から分析を行っています。わたしは社会福祉の立場から、「社会参加」と「主観的幸福感」の関連を明らかにすることで、「自分らしく生きる」ことにつながる地域づくりへの提言を行いたいと考えています。この研究の特徴は、地域住民の方を対象とするだけではなく、フィットネス会員や口腔がん、摂食嚥下障害のかなたど、さまざまな対象者に調査を実施していることです。

この研究は「日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B) 2019年~2022年度」による研究です。

「社会参加」を促進する地域づくりの課題と主観的・客観的意義